「毎日食べたものを記録して、1200kcal以内に収めている」 「お菓子も我慢して、野菜中心の食事を心がけている」 「それなのに、なぜか体重が減らない。むしろ少し食べただけで増えてしまう」
もしあなたが今、このような状況で苦しんでいるなら、この記事はあなたのためのものです。
毎日必死に努力しているのに報われないのは、あなたの意志が弱いからではありません。ましてや、あなたの努力が足りないわけでもありません。
原因はもっと根本的な、人間の体の仕組み(生理学)にあります。
今日は、なぜ「食べないダイエット」が長期的には必ず失敗するのか。そして、そこから抜け出すためにはどうすればいいのか。 僕のクライアントさんにお伝えしている「体の本質」をお話しします。
あなたの体で起きている「緊急事態宣言」

多くの人は「摂取カロリーを減らせば減らすほど痩せる(In < Out)」と信じています。 確かに、短期的にはその通りです。しかし、それが長期間続くと話は別です。
人間の体は、何よりも「生き延びること」を最優先するように設計されています。
もし、あなたのスマホの充電が残り10%になったらどうしますか? きっと「省電力モード」にして、画面を暗くし、余計なアプリを落として、なんとかバッテリーを持たせようとしますよね。
1200kcal制限をしている時、あなたの体ではこれと全く同じことが起きています。
体の「省エネモード」とは?

元々2000kcal消費して生きていた体が、突然1200kcalしか入ってこなくなったらどうなるか。 体は「緊急事態だ!食糧がない!」と判断し、生き残るために消費カロリーを強制的に下げにかかります。
これが、いわゆる「代謝が落ちた」状態です。
- 肝臓・腎臓のフル稼働(初期) 最初は中性脂肪を分解してエネルギーを作ります。ここまでは順調に痩せます。
- ホメオスタシス(恒常性)の発動 カロリー不足が続くと、体は「これ以上脂肪を減らすと命に関わる」と判断し、脂肪分解をストップさせます。
- 筋肉の分解(末期) それでもエネルギーが足りないと、体は最終手段に出ます。エネルギーを大量に消費する「筋肉」を分解して、自分の体を食べ始めるのです。
結果として、体重(数値)は減るかもしれません。 しかし、筋肉が落ちて代謝はボロボロになり、ボディラインは崩れ、「1200kcalしか食べていないのに太る体」が完成してしまうのです。
最初の成功体験が「呪い」になる
多くの人がこの沼から抜け出せない最大の理由。 それは、「最初の1〜2週間は面白いように体重が落ちたから」です。
でも、はっきり言わせてください。 その時減っていたのは、脂肪ではありません。体の水分と、筋肉に蓄えられていたエネルギー(グリコーゲン)が抜けただけです。
しかし、この強烈な「成功体験」が脳に刻み込まれると、それが呪いのように付きまといます。
「あの時はうまくいったんだから、このやり方は正しいはず」 「痩せないのは、私の努力が足りないからだ」
そう自分を追い込み、さらに食事を減らす。 人間は、一度手に入れた(と思い込んでいる)成功を手放すことに、猛烈な恐怖を感じる生き物です。 今まで頑張って減らした体重が増えるのが怖くて、正しい道(食べること)に戻れなくなってしまうのです。
体からの「SOSサイン」を見逃さないで
もし、あなたに以下のような症状が出ていたら、それは体からの「もう限界です」という悲鳴です。 これらは、代謝機能が著しく低下している「末期症状」です。

睡眠の異常
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- 夜中2時〜5時頃に目が覚める(中途覚醒)
- 夜中にトイレに起きる
- 朝起きるのが辛く、夕方になると電池が切れたように動けなくなる
身体の異常
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- 生理不順、または生理が止まっている
- 抜け毛が増えた、爪が変形する・割れる
- 極度の冷え性、霜焼けができる
- ひどい便秘(薬がないと出ない)
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食の異常
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- 1食で500kcal(定食1人前程度)すら食べられない
- 食欲のコントロールが効かない
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これらは「体質」ではありません。 「エネルギー不足で、生命維持機能すら維持できなくなっている」という危険な警告です。
2000kcal食べて痩せる体へ
では、どうすればいいのでしょうか? 答えはシンプルですが、勇気が必要です。
「省エネモード」を解除すること。 つまり、「代謝回復」をおこなうことです。
減ってしまった給料(摂取カロリー)に合わせて生活レベル(代謝)を下げるのではなく、給料を増やして、生活レベルを元に戻してあげるのです。
1200kcalでギリギリ維持している今の状態から、しっかりと栄養を入れ、胃腸を動かし、体温を上げる。 そうして「2000kcal食べても太らない、燃える体」を取り戻すことが、本当のゴールです。
「食べるのが怖い」 その気持ちは痛いほど分かります。 でも、今のままあと5年、10年と、その「食べない生活」を続けられますか?
あなたは「痩せる才能」がないのではありません。 ただ、「正しい痩せ方(代謝の戻し方)」を知らなかっただけです。
過去の自分を責める必要はありません。今まで本当によく頑張ってきましたね。 まずは「カロリーを減らすこと」への執着を少しだけ手放して、自分の体の声に耳を傾けることから始めてみませんか?
内側(代謝・ホルモン)が整えば、外側(ボディライン)は後から必ずついてきます。 僕と一緒に、本来の「燃える体」を取り戻していきましょう。
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